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『ほんやく修行』中国語
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『如夢令』お家の事情(2) 臨江・蘇家
今回は本来の花嫁・蘇煙の実家について、あまり長くなりすぎないように書いてみます。

父親は臨江という地方都市で鏢局の元締めをやっているようですが、8年前に扶燁の両親の命を救ったというエピソードが語られるだけで、本人は登場しません(母親は第1話にちらっと出てきます)。この鏢局(ひょうきょく)というのは、物資の輸送や旅行者の護送を請け負う民間の用心棒組織で、辞書的な説明をすれば「運送業と警備業と保険業を兼ねた商売」Wikipediaとなるのですが、ざっくり言えば、武術の心得のある者たちが集まっているところです。なので、第2話の「うちは鏢局だからね」が脅し文句として成立します。

どちらかといえばヤクザ寄りの商売をしている父親としては、娘を「堅気」の裕福な商家に嫁に出したつもりだと思われますが、実際の婿は「侠客」と呼ばれ、鏢局よりもずっとあやしい社会の仕事をしていたわけで……。まあ、肝心の娘(本物の蘇煙)は堅気の世界で生きていくつもりなどなく、星軒を身代わりに逃げ出してしまいましたが。

憧れの江湖(義侠の世界)で悠々自適に旅をする蘇煙さん。オリジナル中国語版をかなり先まで読み進めると、生き生きとした様子で再登場します。


『如夢令-偽りの花嫁-』
(翻訳協力。LINEマンガにて連載)


by d_kushi | 2019-11-26 22:54 | 『如夢令』関連
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