外来語はなるべく原音に近い発音の方がいいのだろうか?
「イスラム」のことを「イスラーム」と書く学者がいたりするが、どうやら発音的には「イスラーム」とのばした方がアラビア語の原音に近いらしい。イスラム教徒じゃないんだから、そこまでこだわらなくてもいい、と個人的には思う。
「イスタンブール」よりも「イスタンブル」と縮めた方が、トルコ語の発音に近いが、日本語としてはどうもしっくりこない。
「アメリカ」よりも、むしろ「メリケン」の方が、英語の発音に近いような気もするが、今は誰も使わない。
日本のことを“Japan”と呼ぶのはやめて“Nippon”にしてくれと訴えても難しいだろうし、そもそも「ニホン」なのか「ニッポン」なのか定まっていない。
「チベット」のことを「プェ」とか呼ぶわけにもいかない。
つまり、普及してしまった方が勝ちということか。
「シミュレーション」を「シュミレーション」と書くと、ATOKに間違いを指摘されるが、今後20年くらい間違って使い続ければ、そのうち市民権を得たりしないだろうか。
「ミュ」に、恨みはないんですが。